この世のメルセデス・ベンツ派はBMWはスポーティーだけど、高級感が今一つと評価するかもしれません。
それに対するBMW派は、メルセデス・ベンツのステアリングや車体のレスポンスが今一つと評価するかもしれません。
メルセデス・ベンツとBMWを比較すると、両車両は設計思想と方向性が明らかに異なります。
まず最初にメルセデス・ベンツとBMWを比較すると、管理人は自動車としての総合的な完成度が高く、高級な自動車はメルセデス・ベンツだと思います。
もしかして、BMW JapanとBMWオーナーから異論を唱えて、槍が飛んでくるかもしれませんけど(^^;、メルセデス・ベンツとBMWは自動車づくりのコンセプトが異なります。
当ブログの管理人は人柱となり、独断と偏見でつらつらと呟いてみたいと思います。
自動車に対する評価軸をどこに置くかで、結論も違ってきます。当ページでは「高級車」の定義を考えてみます。
かなり難しいけど。
メルセデス・ベンツ vs BMW、高級車とは何か?
世間で言われている高級車に厳密な定義は存在しない思います。
一般的に高級車はボディが大きく、インテリアが豪華、先端技術の搭載、充実した各種装備、出力が高いエンジン、静粛性が高い等のイメージがあります。
高級な自動車に求められる要素は多々あり、こと細かく言語化したら、2ブロック、3ブロック先まで巻物が続いていきます。では、具体的に高級車とは何かを考えてみます。
安全性が高い
高級車には、高い安全性が求められます。当然、高級車の価格設定は安くはありません。オーナーは高いお金を払って高級車を購入する以上、自動車に安全性を求めます。
自動車は高速移動を繰り返す乗り物。
日本の高速道路の制限速度は一部、Maxで110km/h(120km/h、2019年3月~)。
アメリカのフリーウェイの制限速度は内陸で75mile/h(120km/h)。
欧州の高速道路の制限速度は120~130km/h。
そして、アウトバーンは一部を除いて速度無制限。
国によって制限速度と道路事情は違うものの、過去から現在にかけて、100%絶対に安全な自動車は1台も存在しません。
これに異論をはさむ自動車メーカーは1つも存在しません。
運動エネルギーは速度の二乗に比例するため、車の速度が増すほど運動エネルギーは急上昇していきます。
自動車が高速走行中、突発的なアクシデントに遭遇した時、安全性が高い自動車ほど乗員が受けるダメージは小さくなります。
安全は保険に近い性能ながら、いざという時、可能な限り乗員を守ってくれる自動車こそ、安全で高級な自動車。
自動車の安全性能には2つの要素があります。それは、「アクティブセーフティ」と「パッシブセーフティ」。
■アクティブセーフティ
アクティブセーフティとは、事故を未然に防ぐための安全性能。
自動車は高速移動を繰り返す乗り物。自動車は停止状態から発進し、加速、減速、コーナリングを終始、繰り返しています。
自動車が走行中、路面変化があっても4つのタイヤが可能な限り路面を捉え続け、常に自動車はドライバーに対して安心感を与える必要があります。
そして、急加速や急ブレーキ、減速しながらカーブに入っていく時、車体の挙動が乱れず、コンマ何秒先の車体の動きをリアルタイムでドライバーに伝える必要があります。
ドライバーにとって、車体の動きが読める自動車ほど安心感を抱きます。
要するに、出来のいい道具は使いやすく、手足のように操ることができます。
次に、事故を未然に防ぐためには、高級車は可能な限りドライバーと同乗者にストレスを与えてはならないのです。走行中、ドライバーが受けるストレスが少ないほど、疲労が軽減されて安全運転に繋がります。
では、自動車が乗員にストレスを与えないようにするには、どのように自動車を設計すればいいのでしょうか。
【1】高いボディ剛性
自動車の基本はボディの強さ、ボディ剛性。
ボディ剛性を引き上げることで、サスペンションは設計どおりに動きます。また、ボディ剛性が高ければ、走行中、サスペンションの動的なアライメント変化が少なく、正確に動きます。
これは、質の高い走りに繋がります。
更に、ボディ剛性が高ければ、タイヤからサスペンション経由でボディに入ってくるロードノイズを減らすこともできます。
【2】乗り心地
乗り心地、乗り味がいい自動車、言い換えれば、フラットライドな自動車は乗員に与えるストレスが少なくなります。
自動車が走行中、ボディの動きやピッチングが大きいと、ドライバーの目が疲れやすくなります。
特に、ボディのピッチングが大きいと、ドライバーの眼球が上下に動きやすくなります。長距離運転でドライバーの目が疲れやすい場合、このようなボディの動きも大きく関係してきます。
【3】ハンドリング&スタビリティ
ドライバーが市街地から高速道路、峠道、そして、雨天時や降雪時、夜間の走行でも、ステアリングフィールが確実に両手に伝わってくる自動車は、ドライバーに安心感を与えてくれます。
ドライバーは運転中、終始ステアリングホイールと無言の会話をしています。
そのような意識が無いドライバーが多いかもしれませんけど、路面のインフォメーションがドライバーの両手に正確に伝わってくる車は安心感に繋がります。
そして、路面変化や突発的な外的変化が発生しても、車体が安定していて破綻しないことが大切。タイヤのグリップ力はコンパウンドに頼るのではなく、シャーシとボディ、サスペンションで引き出すもの。
そのような自動車はスタビリティが高いため、ドライバーは安心したドライブが可能で疲労が軽減されます。
【4】静粛性
タイヤのパターンノイズ、ロードノイズ、エンジン音、ボディの風切り音は、ドライバーと同乗者の疲労蓄積の原因。静粛性が高い自動車の方が明らかに、乗員に対するストレスが小さくなります。
古い話で恐縮ながら、初代TOYOTAセルシオはNVH(ノイズ、バイブレーション、ハーシュネス)性能が突出していて、世界の自動車メーカーに衝撃を与えました。
それ以降、欧州の自動車メーカーはトヨタさんを見習って、静粛性に磨きをかけていったのです。
TOYOTAセルシオは世界中の自動車メーカーにメガトン級の衝撃を与え、「皆の者、ハイ、右向け右」的な影響を与えたエポックメイキングな自動車だったのです。
【5】視界の良さ
視界がいい自動車はドライバーに絶大な安心感を与えます。
AピラーとCピラーの位置と角度、太さが適切であれば、死角が減り、事故を未然に防ぐ安全性能に繋がります。これは、雨天時の視界の良さを含みます。
ボディの見切りが良く、四隅が分かりやすい車はドライバーにとって車両感覚が掴みやすく、狭い路地の取り回しが楽になります。
【6】ABSとスタビリティコントロールシステムの高い完成度
緊急時、ドライバーは急ブレーキを踏み、ステアリング操作で可能な限り事故を回避するように努めます。一般ドライバーは、それ以上のコントロールはできません。
その瞬間、ボディとシャーシ、サスペンションの完成度が高い車は、電子制御に頼らなくても最後の最後までタイヤのグリップ力を引き出すことができるのです。
最終的にABSとスタビリティーコントロールシステムが適切に介入することで、事故を回避できる可能性が高まります。
かねてより、欧州車は危険回避性能が高く評価されてきました。
■パッシブセーフティ
衝突事故が発生した時、ボディのクラッシャブルゾーンが衝突エネルギーを上手に吸収し、キャビンは大きく変形すること無く、乗員の安全性を確保する必要があります。
運動エネルギーは速度の二乗に比例するため、法定速度が100km/hの国と速度無制限のアウトバーンでは、ボディに求められる剛性レベルがまったく異なります。
そして、シートベルトは乗員を確実に拘束し、エアバッグは適切なタイミングで展開する必要があります。
メルセデスのシートに乗り込んでシートベルトを締めると、ピラーの内蔵モーターが自動的にベルトのたるみを取り除いてくれます。急制動時やステアリングを一気に転舵した時も、シートベルトが乗員を自動的に締め付けます。
この設計は安全思想の1つ。
質の高い走り
これは、先ほどの安全性に一部オーバーラップするものの、高級車は高い運動性能が求められます。
ここで誤解が無いように付け加えますと、自動車の運動性能が高いとは、ゼロヨンや最高速度が速いという意味ではありません。
一般公道の路面は刻々と変化していきます。
アスファルトが継ぎ接ぎだらけでマンホールの頭が飛び出ている傷んだ道路から、新東名高速道路の鏡のようなフラットな道路、砂利や泥が浮いている道路、雨天時や降雪時の滑りやすい道路まで、道路は生き物のように変化していきます。
路面の平滑度やμが変化しても、4つのサスペンションがしなやかに路面の凸凹を吸収し、車体を可能な限りフラットに保ちながら、4本のタイヤの運動性能を可能な限り引き出す必要があります。
そのような自動車はスタビリティが高く、懐が深いと言われます。
スタビリティが高い自動車は一般公道で快適な走りを実現しながらも、サーキットでアクセル全開で飛ばしても、安定した速さを見せます。しかし、そのような自動車は多くはありません。
必要十分なエンジンパワーとトルク
高級車にダウンサイジングエンジンが搭載されていても、ターボによって必要十分な最高出力とトルクが確保されています。
自動車に高い動力性能を持つエンジンを搭載することで、走りの余裕に繋がります。車にそのようなエンジンを搭載することで、世界各国の要人にとっては、非常事態や治安が悪い現場から素早く逃避することができます。
しかし、過去から現在にかけて、特に最高出力と最大トルクが高くはないエンジンを搭載している自動車でも、高級車は存在しています。
例えば、過去のメルセデス・ベンツ190E(W201)やEクラス(W124)、Cクラス(W202)が挙げられます。
「W201やW202は小ベンツじゃん」
なんて思う方は、メルセデスと高級の意味と世界を知らないのでしょう。
例えば、高級時計店のスタッフが素人のお客さんに
「このロレックスは作りが高級で頑丈なんです。」
なんて説明しても、機械式腕時計の世界を知らない人は、機械の良し悪しを理解できません。
お客さんが「クオーツ時計は機械式腕時計より正確じゃん」なんて言ったら、店員は説明に苦労するでしょう。
話を戻しますと、高い最高出力とトルクは、必ずしも高級車の必須要素ではないことが分かります。
ドライブしやすいエンジン
最高出力と最大トルクが大きくても、ドライブしにくいエンジンは存在します。
例えば1990年代、ドッカンターボエンジンを搭載した車が存在していました。スポーツカーならば、ドッカンターボはアリ。あたかも、車体がワープするような加速感は異次元の感覚。
今も、ドッカンターボの愛好家は少なくないと思います。
しかし、高級車にドッカンターボ(以下、ドッカン)はマッチしないのです。
ドッカン車はドライバビリティがいいとは言えず、あるエンジン回転の領域から急加速が始まります。
ドッカンを搭載した自動車はスピードは出るものの、エンジンパワーとトルクの過渡特性がスムーズではないため、高級車には適さないのです。
ドライブしやすいエンジンとは、市街地の発進と停止を繰り返すシーンから高速道路の巡航、加速、険しい峠道まで、ドライバーがコントロールしやすいエンジン。
ドライバーが要求するエンジンパワーとトルクに対して、素直に反応するエンジンがドライブしやすいエンジンだと思います。
上質なボディデザインとインテリア
高級車には空力を考えながらも、上質なボディデザインを与える必要があります。
過去に生産された自動車をリサーチすると、ボディのデザインには明らかなトレンドがあります。その時代の人々が上質と感じるデザインが高級車のボディデザインに反映されています。
そして、21世紀は燃費の時代である以上、優れた空力(Cd値)ボディが求められています。
空力が良い車で豪雨の中を走行すると、ボディがあまり汚れないのです。むしろ、雨と空気の流れがボディの汚れを洗い流してくれます。
次に、高級車のインテリアは上質なデザインと表面処理で構成される必要があります。
自動車メーカーのエンジニアさん達は人間工学を研究し、ドライバーが各種スイッチを操作する際、自然な動作で確実にスイッチ操作ができるように設計する必要があります。
ドライバーの視線移動を限りなく少なくし、ブラインドタッチを可能にするUIが求められます。
これは、各スイッチ類の設置場所、形状、タッチフィーリング、ブラインドタッチが容易かどうかを含みます。
言い換えますと、インパネがスイッチだらけで、ドライバーが直感的な操作ができない設計では高級とは言えません。
エアコン等のスイッチが物理的なスイッチではなく、モニターパネルをタッチするスマートフォン的なUI(※)の場合、ブラインドタッチが不可能です。
ブラインドタッチが不可能なスイッチ類は、ドライバーの瞬間的なわき見運転を誘発する場合があります。
ドライバーがパネルにタッチした時、操作音が出ても操作性と確実性には疑問を感じるUIだと思います。
(※)UI:User Interface/ユーザーインターフェイス
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上質なシート
高級車には上質なシートを与える必要があります。
上質なシートと言えば、本革シートが頭に浮かぶことでしょう。確かに、本革シートには高級感が漂うものの、ファブリック製シートにもメリットがあります。
ファブリックシートは生地によっては通気性が良く、乗員の体が滑りにくいメリットがあります。
また、メルセデス・ベンツのファブリックシートは耐久性が高く、オドメーターが示す走行距離が10万km程度でシート表皮が擦り切れることはありません。
本革シートは肉を主食とする国の椅子
日本の6月から9月までは、湿度が高い日が続きます。本革シートより、通気性がいいファブリックシートを好むオーナーも多いと思います。
そもそも、本革シートとは、肉を主食とする国の副産物で作られた製品。牛肉を主食とする国では、最終的に牛の皮が余ります。そして、市場には牛革のニーズがあります。
そこで、その皮を有効利用するために、専門業者が牛の皮をなめして「皮革」を作ります。その革を裁断、縫製して完成した製品の一例が自動車用の本革シート。
自動車の本革シートによっては、パンチング加工が施されて通気性が考慮されています。アッパークラスの車両には、シート内にファンを内蔵して通気性が確保されています。
しかし、湿度が高い日本では、通気性に関しては布製シートの方が上なのです。本革シートに憧れる日本人が多いかもしれませんけど、日本の気候風土からして、ファブリックシートの方が日本市場にマッチしていると思います。
例えば、日本の超高級車であるTOYOTAセンチュリーのシートはウール100%のファブリックを採用しています。
トヨタは日本の気候風土を知り尽くしているからこそ、高級車にそのようなシートを選択しているのかもしれません。(トヨタの前身は織屋さん)
そもそも、日本は木と畳、和紙、竹、土、漆喰(しっくい)で建物を作ってきた建築文化があります。これらの素材の共通点として、湿度を上手に吸収してくれます。そして、外気温と湿度によって、素材が吸収した水分は放出されるのです。
本来、牛革は湿度が低い北欧や北米の素材であって、日本向きの素材とは言えないかもしれません。
いずれにしても、乗員の体を適切に支えてくれる高級なシートは疲労を軽減してくれます。
シートは第2のサスペンションと言われ、上質なシートほど長距離走行しても乗員の疲労は最小限に抑えられます。
高級なシートを作るにはコストがかかると言われるものの、欧州の椅子文化には一日の長があると言わざるを得ません。
BMWとは
BMWのキャッチコピーは「駆け抜ける喜び」。
BMWは伝統的にシルキーなストレート6エンジンのクオリティに重きを置き、走る楽しさを追及する自動車づくりを「是」としています。
BMWは、歴史的に官能的とも言えるエンジンを世に送り出してきた自動車メーカー。
1990年代、欧州や日本の自動車メーカーは衝突安全基準をクリアするために、直列6気筒エンジンからV型6気筒エンジンへと切り替えていきました。しかし、BMWは頑として、直6エンジンを作り続けてきたメーカー。
2018年、約20年ぶりに直列6気筒エンジンを搭載したメルセデス・ベンツSクラスが登場しました。ボディ設計技術の進化とエンジンのコンパクト化により、直6エンジンが採用されたようです。
今後、V6から直6エンジンへと回帰していく潮流が見え隠れします。結果的に、BMWが選択してきた直列6気筒エンジンの方が正しかったのかもしれません。
スポーティーなBMW
スポーティーな走りを好むドライバーはBMWに憧れ、BMWを選ぶことでしょう。
BMWのステアリングフィールは伝統的にクイックなため、わずかなステアリング操作でフロントが左右に動きます。ドライバーがくしゃみしたら、車が蛇行してしまう事もあるのがBMW。
BMWの動き
BMWのサスペンションは、概ね、メルセデスより硬めの印象を受けます。そして、BMWはリヤに対してフロントサスペンションを若干、柔らかく設定する傾向があります。
このセッティングにより、フロントの回答性が良く、グイグイ曲がるハンドリングと言えます。しかし、ドライビングによっては若干、オーバーステア気味とも言えます。
BMWは車をややオーバーステア気味にセットアップして、サーキットで「ドリフトを楽しんでください。」という自動車づくりなのかもしれません。
それがニュルブルクリンク番長とも揶揄されるBMWらしさなのかもしれません。
サーキット走行やワインディングロードに焦点を絞ると、BMWはドライバーズカーで楽しめるクルマだと思います。
日々、BMWの開発陣がニュルブルクリンクを走りこむことで、BMW的な独自テイストに仕上がるのでしょう。これはこれで、BMWが考える自動車づくりの一つの方向性。
BMWの「ボディの動き」はメルセデス・ベンツとは対照的で、ハンドリングマシーン的かもしれません。BMWはメルセデスに比べて、やんちゃな味付けとも言えるかもしれません。
この味付けを好むユーザーが世界に数多いことからも、BMWというブランドは揺るぎないものなのでしょう。
YouTubeで検索すると、世界中のBMWオーナーの動画が数多くアップされています。その数はメルセデスの動画の数を凌駕しています。それだけ、BMWのコアなファンが多いことが頷けます。
BMWは世界市場のニーズをリサーチして、それを車に反映させている器用なメーカーとも言えるでしょう。
どちらが快適で高級なのか
仮に、某マガジンの主催者がメルセデス・ベンツ、BMW、アウディの試乗車を用意して、複数のドライバーがじっくりテストドライブするとしましょう。
丸一日の試乗会を終えて、試乗会の運営者から、
「では皆さん、今から3台のうちのどれかを選んで、500km先の目的地まで移動してクルマを返却してください。」
と指示されたら、多くのドライバーはメルセデス・ベンツかアウディのリモコンキーを選ぶでしょう。
総括として、「メルセデス・ベンツとBMWのどちらが高級なのか?」と問われたら、管理人はメルセデス・ベンツの方が高級と答えます。
高級車の「ボディとサスペンションの動き」を総合的に勘案すると、メルセデスの方が大人っぽいのです。
言わば、ドライからウエット路面、雪道までオールラウンドプレーヤーの「メルセデス・ベンツ」に対し、走り屋の「BMW」という位置付けでしょうか。
最後に
他にも、高級車を構成する上で、必要な要素はあると思います。付け加えると、塗装の高いクオリティも高級車にとって必要です。
管理人があれこれと高級車の定義を考えながらPCのキーボードを叩き続けてきて、改めて気付いたことは、安全性が高い自動車づくりを目指すほど、高級車に近づいていくと思うのです。
この世に100%安全な自動車は存在しません。
その時代の技術を総結集して安全性を高めた自動車は希少価値が高く、設計が深くて高級なのではないでしょうか。
世の中、あらゆるカテゴリーの自動車が製造されてきました。
それらの中でエンジンの最高出力が高く、ゼロヨンと最高速が速く、特定のサーキットで速くても、それで高級車というわけではありません。
そもそも、とにかく速い車を作るのであれば、街のチューニングショップの独壇場なのです。GoogleとYouTubeであれこれと検索すれば、個性豊かなチューニングショップの情報がヒットします。
高級車の「高級」の定義は自動車メーカーによっても違いがあります。何をもってして、高級かはメーカーが提案して市場が決めるものなのかもしれません。
あと、高級車づくりには長い歴史も必要でしょう。
女性にとって、ロールスロイス級のレベルに匹敵するバッグで有名なエルメスは1837年の創業。高級ブランドを築き上げるには、長い年月も必要なようです。
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メルセデス・ベンツvsBMW-どっちが高級車メーカー?高級車の定義は? End
コメント
今のBMWはクヴァント家の傀儡です。
いわば分家筋
本家のほうは、メッサーシュミットとなり、後にダイムラーと合併していますから……
BMWは空力が悪いですし、BMWのスポーツバイクにのっていましたが、各部の出来がVW傘下のドゥカティ等とは段違いでした。
タンデムステップの取り付け、仕上げ、シートレールの仕上げ、メインフレームの梨地塗装、スイッチは壊れまくりましたし。
BMWはあまり性能優先、実用性重視といったメルセデスのような車造りは感じません。
コメントありがとうございました。
個人的には、センスから言うとBMWだと思います。
ベンツは成金趣味、車なんて見栄えが良く乗り心地よく耐久性があったら良いという人達が好む車でしょう。逆にBMWは多少 質感 NV 乗り心地が少し位劣っても、走りやデザイン 車作りに共感して 車が大好きな人達が乗ってる車だと思います。
ベンツ派の方は、よく見られるから みんなが乗ってるから と言う単純な人が多い。
国産で言うとトヨタってとこでしょうか。
デザインは好き嫌いなので言う意味ないけど、敢えて言うとベンツのインテリアデザインはまるでセンス無し 本当に成金趣味。代々ゴテゴテして きりっとしたところが無い。
特に 丸いアウトレットやアナログ時計は何なのと言いたい。
エクステリアもイマイチ、確かに押し出し感はあるけどイケてない。スマートさ無し。
リヤコンビの3枚羽根なんてチョーダサい。エンジンも直6やめたと思ったら、BMを横目にまた始めたりして会社としてのポリシーがない 気骨さ無しですね。
コメント誠にありがとうございます!
BMW乗りさんのコメント大歓迎です。
やはり、BMWの直6は神エンジンなのでしょうか。
直6めちゃいいですよ。BMWを買うなら直6じゃないと意味ないです。そんな我が家は3/4台が直6で残り一台はV12です。
BMW愛好家様
コメント誠にありがとうございます。
昔からBMWの直6エンジンは高く評価されていますね。
Mercedesも一部、直6へ回帰していますから今後の動向に注目したく思います。
今私は30代ですが自分が小学生の時に父親が新車でSクラス(W140)乗ってる人でした。当時は今みたいに安いベンツがなくて子供ながら学校等で周りの視線が気になりました。ただ出かける時に後ろに乗ればシートが大きく高速でも安定して走っていたのを覚えてます。
昔のBMは話しには聞きますが乗った事はないです。ベンツもBMも時代が変わり今は数百万で買えるモデルも出てきて似たり寄ったりになってます。現在自動車に携わる仕事してますがベンツでもBMでもステアリングは軽い車種もあれば重いのもありますよ。今でもベンツを成金と言う人は昔ベンツを買えないコンプレックスの人達です。ベンツ=成金、BM=インテリと言われるのは過去のそれがあったからなのかな。
現行モデルはベンツはラグジュアリー志向でサス柔らか目の乗り心地や内装に力を入れています。BMは内装はお世辞にも上品とは言えませんがその分ブレーキの効きや高速走行での足回りの剛性はベンツは勝てない程良いですね。Cクラスとか3シリーズの様な安いモデルは乗り比べてないので分からないですが・・。どちらにせよ結局は好みだと思います。
修理費などはどちらも新車で購入する前提の話しだとは思うので関係ないと思いますがBMは今でもパッキンからのオイル漏れが多いので保証終了前に交換してくれますが保証終了後再度漏れたら自腹ですね。ベンツは今のエンジンなら滲む程度はありますがBMみたいにダダ漏れにはなりませんからね。
ご丁寧なコメントありがとうございます。
メルセデスもBMWも300万円前後のモデルがラインアップを飾っていますから、特別なブランドではありませんね。
メルセデスのブログだからBMWを少し下に見たい気持ちはわからんでもないのですが、少なくともメルセデスのディーラーは私の中で非常に印象が悪い。
BMWではディーラーや展示場に行くと「まあまあ、まずは運転席に」と座らせてくれます。
しかし、メルセデス(というかヤナセが悪いのか)は、基本的には外観を見せるだけ。
確か木更津アウトレットの店舗だったか。
何とかシートに座れてもやけにシート位置がやけに前に・・・
シート調整のボタンを押してもシートポジションは動かない。
店員に聞いてみると「バッテリー上がってるのかな?」とか言ってるが、外部から電源取ったらいいのではないかと提案しても「このポジションが一番綺麗に見えるんです」と言ってる。
要は外観見せたいだけの殿様商売。
ドライバーの要のシートポジションを何故適当に扱う?
ただの若造に見えたのか知らんけど、BMW4台乗り継いでるんですがね。
車の質は良いのかも知れないけれど、少なくとも売ってる業者の質は悪いと思う。
無関係なあなたのブログに愚痴ってしまい申し訳ないですが、一度書きたかった。
車とバイクは手放せないさん
コメントありがとうございます。
当ブログに愚痴られても構いません。カーオーナーはそれぞれクルマに対する好みがありますし、自動車メーカーが世に送り出す車はそれぞれ特徴があります。
当ページはメルセデスとBMWのどちらが「高級」なのかというテーマの記事でして、メルセデスが優位という内容ではありません。仮に、メルセデスとBMWのどちらがスポーティーなのかというテーマでしたら、BMWの方が優位に立つのではないでしょうか。
S300hに乗りはじめて4年になります。もう一台2007年式のC200コンプレッサー(W204の最初期型)。ライバル的なBMWのことも気になるのですが、ヤナセの営業担当がこんなことを言っていたのを思い出します。
それは認定中古車だったのですが、納車のために、お買上のCクラスに乗って京都から広島まで行き、帰りは下取りのBM3シリーズに乗って往復した時の感想として、高速で長距離、休憩無しで走るのにはベンツの方が疲れないということでした。
直進でのハンドルのすわり、良い意味での鈍感さ、BMはやはりクイックすぎて、山坂道を走ると面白いが、高速長距離移動となると、そのクイックさが仇となり修正舵が多くなり疲れを感じたということでした。
普段からベンツばかり乗っている人が言うからには、的を射ているのでは無いかなと思います。
コメントありがとうございます。
メルセデスとBMWはキャラクターが異なるのが興味深いところ。
両自動車メーカーは歴史的に自分たちが作る自動車に対して、明確なキャラクターを与えているところがブランディングの1つです。
スタビリティ重視のメルセデスと俊敏さを重視するBMWは永遠のライバル関係でしょう。