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GoogleやYouTubeでエンジンオイル交換について検索すると、数多くのページや動画がヒットします。
ネット上では、エンジンオイルの選択と交換時期について様々な意見が飛び交っています。
直噴ターボエンジンを搭載する欧州車のエンジンオイル交換サイクルはロングライフ化しています。メーターパネルにオイル交換の指示がなかなか表示されません。
また、車の使い方によってはシビアコンディションに該当するため、早めのオイル交換が必要となります。
そこで、欧州車の中でメルセデス・ベンツのエンジンオイルの選択と交換時期について情報を整理したいと思います。
メルセデス・ベンツ承認エンジンオイル
メルセデス・ベンツCクラス、W204のディーラー純正指定のエンジンオイルは「229.3」で粘度は「5W-40」。
これは、メルセデス・ベンツのガソリンエンジン用のスタンダードエンジンオイル。
W204の1,800cc、直列4気筒DOHC直噴ターボエンジンのオイル交換時の量は約5.5L。オイルフィルターの同時交換で約6.0L。
直列4気筒、6気筒、V6用、純正指定エンジンオイル
メルセデス・ベンツの直列4気筒、直列6気筒、V6エンジン、2010年以前の旧車に推奨されている純正指定エンジンオイルは「229.3」。
純正指定エンジンオイル「229.3」の中身は、Mobil 1™ FS X2 (5W-40)。
これは、モービル1の100%化学合成オイル。
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V8、V12、AMG用、純正指定エンジンオイル
メルセデス・ベンツのV8、V12、AMGエンジン用、メルセデス・ベンツ承認エンジンオイルとして、プレミアムエンジンオイル「229.5」、粘度「5W-40」が用意されています。
ディーゼルエンジン用、純正指定エンジンオイル
メルセデス・ベンツのディーゼルエンジン用のエンジンオイルとして「229.31」、粘度「5W-30」が用意されています。
エンジンオイルの役割
エンジンオイルは6つの役割があります。
【1】潤滑
エンジンオイルの油膜がエンジン内部の各パーツ表面を覆い、金属同士が直接接触しないように作用して、ムービングパーツの滑りを良くします。
【2】密封
ピストンリングとシリンダーの間に作られる油膜が圧縮と燃焼ガスの漏れを防止します。
【3】冷却
エンジンオイルがエンジン各部の熱を吸収し、冷却する働きをします。
オイルパンに戻ってきたエンジンオイルは再びストレーナーで吸引され、オイルフィルターでろ過されてエンジン各部に流れていきます。
【4】洗浄
エンジンオイルが燃焼後に発生するカーボンやスラッジ、酸化物を洗浄し、吸収することでエンジン内部をクリーンに保ちます。
直噴エンジンのエンジンオイルが書道の墨汁のように黒色化しやすいのは、リーンバーン(希薄燃焼)燃焼時にカーボン(すす)が発生しやすいからです。
【5】防錆(ぼうせい)
エンジンの各パーツ表面の油膜が水分や有害ガスによる錆の発生を抑え、腐食からエンジンを保護します。
【6】緩衝(かんしょう)
金属同士が接触している時の衝撃エネルギーを吸収します。
この世に劣化しない油脂は存在しないため、エンジンオイルの定期交換はメンテナンスの基本です。
メルセデス・ベンツの保証システム
新車でメルセデスを購入すると、3年間の保証が付いています。また、ディーラー認定中古車にも、同様の保証が付きます。
エンジンオイルとオイルフィルターは新車登録時から35ヶ月が経過するまでの間、交換時期に達した時点で購入店で無料で交換してくれます。
他の油脂類や消耗部品も必要に応じて、無償交換の対象になります。
それ以降、有料保証に加入するか否かはオーナーの判断次第となります。
メルセデス・ベンツのエンジンオイルの選択
エンジンオイルの進化と共に、もはや、エンジンオイルは粘性を持つ自動車の重要部品の1つ。
エンジンオイルは、その道のエンジニア以外は理解できない程、進化を遂げてきました。
メルセデス・ベンツの場合、基本的にエンジンオイルは純正指定オイル以外の選択肢は無いでしょう。
100%化学合成オイルの粘度が同一でも、ブランドによって品質が異なる場合があります。
エンジンオイルに精通している方を除き、純正指定が基本。すけべ心を出して、純正以外のエンジンオイルに手を出しても、それは自己責任。
なお、メルセデス・ベンツの整備経験が豊富な整備工場が推奨するエンジンオイルであれば、話は別です。
ちなみに、管理人のCクラスW204にはLIQUI MOLY/リキモリ(5W-40)エンジンオイルを使用しています。
メルセデス・ベンツのエンジンオイル交換時期
メルセデス・ベンツの場合、前回のオイル交換から1万km、または 1.5万kmの走行、あるいは、1年のどちらか早いタイミングでメーターパネルのメンテナンスインジケーターに「メンテナンス」と表示されます。
直噴エンジンのエンジンオイルは希薄燃焼による煤(すす)の問題から、エンジンオイルが黒色化しやすい傾向があります。
長年、従来のガソリン車やHV車に乗り慣れているオーナーが直噴エンジンのオイル・レベルゲージでオイル量と色をチェックすると、戸惑うと思います。
直噴エンジンのエンジンオイルは書道の墨汁のように黒色化しやすいのです。
なお、メルセデスAMGのような鍛造ピストン採用モデルの場合、走行距離に比例してエンジンオイルの量が減りやすい傾向があるため、定期的なオイル量のチェックが必須です。
オイルフィルターの交換時期
エンジンオイルの汚れを除去する働きをするオイルフィルターも定期交換が必要。
オイルエレメントとも呼ばれるオイルフィルターの交換時期は、エンジンオイル交換2回に1回が目安。
ターボ車のタービンブローの原因
エンジンオイルの交換時期はオーナーの考え方次第。
エンジンオイルの交換頻度は車種やエンジンの種類、車の使用環境、シビアコンディション等が関係してくるため、一概に何km毎の交換とは言えません。
YouTubeで検索すると、整備工場の整備士であっても、明確なエンジンオイルの交換時期を明言していない動画もあります。目安として「5,000km以内の交換が適切では?」といったニュアンスの内容です。
そのような整備士は、正直で物事を深く考えている方だと思います。
エンジンオイルの交換サイクルは、先ほどのように諸条件によって変わってくるからです。
ただ、確実に言えることとして、ターボエンジンはNAエンジン以上にシビアなオイル管理が求められます。
ターボエンジンのターボ自体が凄まじい高熱を帯びるため、エンジンルームの発熱量はハンパではありません。
例えば夏季、走行後のターボ車のフロント・アッパーマウント周辺を触ると、エンジンとターボの熱を拾って高熱を帯びています。
それだけターボ車のエンジンオイルは熱的にも過酷。
しかも、エンジンのオイルラインは結構、細いのです。オイルラインの内径は1mm程度かそれ以下。
エンジンオイルが劣化してドロドロ状態であれば、オイルラインのどこかで劣化したオイルが詰まってしまうリスクが高まります。最悪、結果としてタービンブローに繋がるのです。
これを人間の循環器に例えるならば、血液中の血栓によって血管が詰まってしまい、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすのと似たような理屈。
概して、ターボ車のタービンブローの一番の原因はオイル管理の悪さなのです。
欧州車のターボエンジンと長く付き合っていくならば、管理人は早めのエンジンオイル交換が「吉」だと思います。
エンジンオイルはオーナーが管理するもの
ちなみに、我が家のCクラス、W204は年間走行距離が少ないこともあり、1年に1回、オイル交換を実施しています。
かつて、Cクラス、W202のエンジンオイル交換の頻度は走行5,000km以内。
ディーラーでオイル交換を実施していました。
W202のエンジントラブルはもちろん、異音の発生も皆無。燃費悪化もありませんでした。W202が引退するまで、エンジンは極めて快調でした。
エンジンオイルの管理は車種によって異なり、これは、自動車の取扱説明書に記載されています。そもそも、エンジンオイルはオーナーが管理するもの。
エンジンオイルの交換時期について様々な意見、考え方があります。
これは、エンジンの排気量やNAまたはターボ付き、車の使用環境によっても変わってきます。シビアコンディションに該当する車も多いと思います。
直噴ダウンサイジングターボ車のエンジンオイル交換時期
直噴ダウンサイジング・ターボエンジンの場合、管理人はエンジンオイルのカーボン汚れを考慮して、交換時期は走行5,000km以内、あるいは、1年のどちらか早いタイミングでエンジンオイルの交換が適切だと思います。
BMWやアウディのエンジンオイルの指定交換サイクルが10,000~20,000km毎であっても、いい意味でそれを無視して、早めのオイル交換がいいと思います。
エンジンオイル交換の一例
・年間走行距離が10,000kmであれば、年に2回はエンジンオイル交換を実施。オイルフィルターを1回、交換。
・年間走行距離が3,000km以下であっても、年に1回はエンジンオイルを実施。
余裕がある方は、走行3,000km毎のエンジンオイル交換でもいいと思います。
恐らく、この考え方に異論を挟む方がいることでしょう。
しかし、早めのエンジンオイル交換はエンジンにとってメリットはあっても、デメリットは無いのです。
エンジンオイル管理が悪いエンジンの結末
YouTubeで無残な末路を迎えたエンジンの動画が見つかりました。
これは、最悪!!!
エンジンオイルがヘドロ状と化しています!
このエンジンはオイル管理の不備により、エンジンがブローしています。ヘドロ状と化した真っ黒のエンジンオイルが原因でエンジンパーツが破損しています。
動画をよく観ると、オイルフィラー・キャップに「BMW」の文字が確認できます。
このBMWのオーナーはオイル管理の大切さを知らなかったのでしょうか?
それとも、オイル交換をサボっていたのでしょうか?
オイル交換をケチっていたのでしょうか?
【視聴注意】YouTube動画
このYouTube動画は、30,000km以上、エンジンオイルを交換しなかったBMWエンジンの末路。
人間に例えるならば、健康管理が悪くて血液がドロドロ状態で血管が詰まり、最後の結末を迎えたのです。
神経質で潔癖症の方はYouTube動画の視聴はご遠慮ください。かなりグロいです。
メルセデス・ベンツ直列4気筒、直列6気筒、V6用、純正指定エンジンオイル
メルセデス・ベンツの直列4気筒、直列6気筒、V6エンジン、2010年以前の旧車に推奨されている、純正指定エンジンオイルは「229.3」。
純正指定エンジンオイル「229.3」の中身は、Mobil 1™ FS X2 (5W-40)。これは、モービル1の100%化学合成オイル。
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ネット通販で購入したエンジンオイルの交換サービス店はこちらで調べることができます。
交換工賃等は、希望の整備工場へ問い合わせフォームでお問い合わせください。(車検証をご用意ください。)
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