2023年9月の上旬、管理人が愛用している燃料添加剤「ワコーズ・フューエルワン」を購入しようと思い、久しぶりに最寄りのカー用品店へ赴いたのです。
管理人は店内に入り、いつものフューエルワンが陳列されている棚を眺めると、何気に小売価格がアップしているではありませんか!?
フューエルワンの価格は2,200円/本(税別)。
「いつからだろう?」
かつて、フューエルワンの小売価格は1本1,600円ほど。価格が37.5%もアップしている。
「随分と強気の価格設定じゃね?」
確かに2022年2月のロシア・ウクライナ戦争勃発後、この世の物価が全般的に上昇傾向。そして、円ドル為替相場は円安傾向。ご多分に洩れず、ガソリンや軽油、灯油の価格も上昇傾向にあります。
しかし、管理人が惚れている化学合成エンジンオイルのリキモリ/LIQUI MOLY(5W-40)でさえ、1Lあたり2,500円ほど。
管理人はフューエルワンの主成分であるPEA(ポリエーテルアミン)はコスト高という噂を聞いているものの、1本200mlで2,200円となると、1Lで11,000円。
この世の車両用ケミカル用品の中で、1Lあたり11,000円の石油系製品は明らかな高級品。今や、フューエルワンは随分と高級な燃料添加剤になったのです。
管理人にとって、PEAは燃料のサプリメント的なものと捉えています。PEAがサプリメントである以上、1Lあたり11,000円では疑問符が付くのです。
しかし、管理人は高級な燃料添加剤と化したフューエルワンを前にして、めげるような男ではありません。
「次の手があるのさ♪」
そこで、管理人が以前より気になっていた燃料添加剤に食指が動いたのです。その燃料添加剤の名は「AZ FCR-062」。
2023年10月現在、「FCR-062」の知名度は決して高くはありません。現在、「FCR-062」は通販限定の商品のようであり、各種店舗では販売されていない模様。
GoogleとYouTubeで検索しても、まだ「FCR-062」に関するブログや動画が少ないのが現状。
いずれにしても、気になったら即、行動するのが管理人。今回、通販で「AZ FCR-062」を購入したため、レポートしていきます。
Here we go!
AZ燃料添加剤FCR-062とは?
AZ FCR-062の意味
ここで、「AZ FCR-062」の意味を解説しておきます。
AZ : 各種ケミカル用品を販売している会社名(エーゼット)
FCR-062 : 商品名
つまり、AZという会社が燃料添加剤「FCR-062」を販売しています。
FCR-062の効果、効能
AZのオフィシャルサイトに以下の効果、効能が表記されています。
FCR-062は独自処方のPEAを主成分としたガソリン添加剤。少量の添加で効果抜群。高濃度洗浄剤がエンジン内部(吸気系、燃焼室)に蓄積したデポジットを除去。空燃比制御の乱れを正常化し、エンジンが持つ本来の性能(効率的燃焼)を取り戻します。
用途:ガソリン・ディーゼル用燃料の清浄、防錆。
みんからPOTY(Parts of the year)の燃料添加剤(ガソリン車、ディーゼル車兼用)部門で2年連続1位を受賞。
出典:株式会社エーゼット、オフィシャルサイト
要するに、FCR-062の効果、効能はワコーズのフューエルワンと同じと解釈してOK。
FCR-062の使い方
FCR-062の使い方は基本的にフューエルワンと同じ。
(1)ガソリンスタンドで車両の給油口を開け、最初にFCR-062を適量(※)、注入。
(2)次に、ガソリン、または、軽油を満タンにする。
(3)メーターパネルの給油ランプが点灯、または、点灯直前まで走行する。(要は、燃料添加剤FCR-062が混ざっている燃料をなるべく最後まで使い切るという意味。)
(4)以降、必要に応じて上記(1)から(3)を繰り返す。
(※)FCR-062の使用量は後述。FCR-062の使用量はフューエルワンとは異なります。
AZ FCR-062をオーダー
無事、AZ FCR-062が我が家に到着。今回、管理人が注文した内容は以下のとおり。
・FCR-062(内容量:1L、注入ノズル付属)
・メートルグラス(100ml)
FCR-062の価格
今回、管理人はFCR-062の初回購入ということで、AZオフィシャルサイトの「初回限定品、送料無料のFCR-062(1L)」を選択しました。価格は1,980円(税込)。
FCR-062注入、1回あたりの価格
AZオフィシャルサイトによると、ガソリンタンク容量が40~60Lの自動車の場合、FCR-062の使用量は1回あたり150ml。
1,000ml×1/150ml≒6.66
初回購入
内容量1L入りのFCR-062の場合、自動車のガソリンタンクに6回、注入できます。
1,980円×1/6回=330円(税込)/回
ガソリンタンクにFCR-062を注入する際のコストは330円(税込)/回。
購入2回目以降
そして、FCR-062の購入2回目以降、1L缶で2,970円(税込)となります。
2,970円×1/6回=495円(税込)/回
FCR-062の購入2回目以降、コストは495円(税込)/回。
FCR-062のコストはフューエルワンの1/4以下の価格。これは、多くの方が納得できる価格でしょう。
メルセデス・ベンツCクラス/W204にFCR-062を初注入
今回、管理人のマイカーであるメルセデス・ベンツCクラス/W204に初のFCR-062を注入。管理人のW204にとってFCR-062は初体験ながら、FCR-062の主成分はフューエルワンと同じPEA。
ここで、あなたは「何故、燃料添加剤のようなマニアックな製品をメルセデスに使うの?」という素朴な疑問を抱くはず。
この理由として、日本ではハイブリッド搭載車が増殖中ながら、他方、欧州車の多くは直噴ターボエンジンを搭載。インジェクターがシリンダー内部に直接、ガソリンを噴射する直噴エンジン内部では「すす(煤)」が発生しやすいのです。
これを知る手軽な方法として、直噴エンジン搭載車のマフラー出口の内側を指で触ると、指先に黒いすすが付着します。
直噴エンジンのみならず、多くのエンジンはEGRシステムを採用しているため、排気ガスを吸気ポートに戻しています。
これを人間に例えるならば、おならを出すと、その一部が鼻から肺に入るのと似ています。まあ、人間の場合は「臭いなあ~」で終わるものの、エンジンのEGRシステムはメリットがあります。
EGRシステムはNOx(窒素酸化物)低減や燃費向上のメリットをもたらします。
しかし、同時に「すす/煤」を含む排気ガスがシリンダー内部に戻されるため、吸気ポートと吸気バルブ、シリンダー内部、ピストン頭頂部がすすの影響を受けやすくなる傾向があります。
直噴エンジンのエンジンオイルが黒色化しやすいのは、これが理由でしょう。
いずれにしても、直噴エンジンの内部は「すす/煤」で汚れやすい傾向があるのです。直噴エンジン内部に「すす/煤」が堆積すると、エンジン不調やパワーダウン、燃費悪化等の問題が浮上します。
よって、直噴エンジンはこまめなエンジンオイル交換が必要とされます。そして、理想としては燃料添加剤の使用でエンジン内部をクリーンに保ちたいもの。
ちなみに、吸気ポートにガソリンを噴射するコンベンショナルなガソリンエンジンでも、燃焼室とピストン頭頂部、排気バルブにカーボンが堆積していきます。
FCR-062の添加量
FCR-062本体の裏面に以下の記載があります。
【添加量】自動車:40~60Lに[約150ml]
メルセデス・ベンツCクラスW204の燃料タンク容量は66L。W204の燃料タンクに150mlの添加量では少々、少ないようです。
この手の添加剤は正確な量を使用する必要があり、以下のように計算しました。
150ml×1/60L×66L=165ml
W204の燃料タンクに「165ml」のFCR-062を添加すればOK。
1回目-W204にFCR-062を注入
まずは、購入したメートルグラスにFCR-062を100ml注ぎます。そして、W204の燃料タンクに注入します。
次に、メートルグラスに残りのFCR-062を65ml注ぎます。そして、再びW204の燃料タンクに注入します。
これで、合計165mlのFCR-062がW204の燃料タンクに注入できました。
そして、最後に燃料タンクにガソリンを給油します。
以上で完了。
今後はW204にFCR-062を添加していきます。
「こんにちは、FCR-062。さようなら、ワコーズ・フューエルワン。」
FCR-062注入後の注意点
FCR-062の主成分はフューエルワンと同様、PEA(ポリエーテルアミン)。PEAは強力な洗浄効果のある燃料添加剤として知られているものの、エンジンの高負荷領域でノッキングレベルが上昇しやすくなります。
これがPEAの副作用と言えます。
よって、燃料タンクにFCR-062を注入後、エンジンを高回転まで回すような運転は控え、交通の流れに乗って普通に運転する必要があります。
【関連記事】