黒沢元治氏のファイナルDVD
歩く計測器と呼ばれてきた元レーシングドライバー、黒沢元治氏が最後のDVDの発売を計画しています。
1960年代
1960年代、日本は高度経済成長の階段を駆け上がっていました。
当時、「3種の神器」と呼ばれたテレビ、冷蔵庫、洗濯機が国民の憧れであり、その後、カラーテレビ、カー、クーラーの「3C」時代を迎えていました。
1960年代、黒沢元治(以降、ガンさん)氏は日本最強のモトクロスチーム・城北ライダースに所属していました。1965年、ガンさんは日産自動車の大森分室と契約し、4輪のレーシングドライバーとしてデビュー。
1969年、富士スピードウェイで開催された日本グランプリで、ニッサンR382をドライブしたガンさんはタイヤ無交換で120ラップを走破して優勝。
当時レーシングマシンの開発主任であった櫻井眞一郎氏(スカイラインの生みの親)は、このようなコメントを残している。「当時は、クルマの各部の状態を計測するシステムがなかった時代。黒澤君は、僕の最も正確な計測器だった。」
ブリジストンの開発ドライバー
ポルシェ標準装着タイヤの認証を得るために、ガンさんはブリヂストンの開発ドライバーとして参画。当時、チーフエンジニアであった川端操氏は「ガンさんは走行中、タイヤの中身まで見えているよう。これほどタイヤを感じ取れるドライバーは他にいない。」と語っています。
その後、ガンさんはNSXの開発に携わり、世界のスポーツカーの走りに大きな影響を与えたのです。
集大成となる映像を作りたい
2017年の春、元ベストモータリングの編集長、現ホットバージョン編集長、本田氏はガンさんからこのような言葉を耳にしました。
「俺も、歳には勝てないよ。ファンの皆さんにお見せできるようなドライビングは、この1~2年でできなくなる。」
ガンさんは今まで、何を感じてドライブしてきたのか。そして、天才ドライバーのガンさんが唱えるドライビングプレジャーとは、一体何なのか?
もう、時間があまりありません。
そこで、本田氏はガンさんの最後の動画を作りたいという思いから、クラウドファンディングで幅広くご支援を募る決断に至りました。
もう、ガンさんの動画は最後になります。ガンさんの貴重なレジェンドを後世に残すためにも、このプロジェクトにご参加ください。
[プロジェクトファンディング終了]
「黒澤元治」スポーツドライビングの集大成、クルマを愛する遺伝子たちへ最後のメッセージ
[関連記事]
ついに黒沢元治の最後のメッセージDVDが発売!