H君、メルセデス・ベンツを含む、自動車関連の情報をGoogle検索していて、何か気付くことがあるかな?
そうですね・・・
自動車に特化したNewsサイトや自動車業界のサイトは別として、少々、薄い内容の記事が出てくることがありますね。
うーん・・・
キュレーションサイト(※)的なサイトが検索されることもあって、情報のソースはどこ?と突っ込みを入れたくなるサイトが出てきますけど。
(※)キュレーションサイト
インターネット上に分散している情報を集めて、まとめたWebサイト。
キュレーションサイトが星の数ほどあるネットの世界

ノートパソコン
そうなんだ。
キュレーションサイトと言えば、かつて、東京証券取引所に上場している会社が情報の正確性に問題があるサイトを大々的に運営していて、問題になったよね?
はい、ありました。
上場企業でありながら、問題があるインターネット情報だったようで。
そう。
組織的にキュレーションサイトを運営していた事業者は、記事の80~90%を外部のライターに依頼していたという。
しかも、外部のキュレーションライターを非常に安く使って、記事を大量生産していたことが明るみに出たんだ。
ありましたね。
その業者は、検索エンジン対策を意識していたようですね。
そう。
Googleアルゴリズムの隙間に入り込むかたちでSEO効果を狙っていたようだね。
記事の信憑性に問題があるWebページが検索結果の上位に表示されていたから、大問題になったワケ。
Googleは、それ以降、ネット上の記事の信憑性を評価するアルゴリズムを導入したんだ。
外部ライター
キュレーションサイトの外部ライターにしてみたら、仕事の単価が低く抑えられていると、質の高い記事を書くことは容易ではない。
キュレーションサイトの外部ライターは、ネット検索や手元の資料を参考にしながら情報をリサーチし、ハイピッチで記事を書く必要があるからね。
そのような理由もあって、ネット上に似たような記事が蔓延しているんですね。
そうなんだ。
それらの記事を、公正明大に評価していくのがGoogleの役目。難しいけどね。
誰もが知っている有名なポータルサイトでさえ、「おや?」と思うような記事を発信することがあるからね。
ポータルサイトが外部ライターに仕事を依頼する際の費用は不明だけど、ポータルサイトでも記事の内容は千差万別。
だから、有名なポータルサイトであっても、情報の取り方に気を付けたいね。
そのあたりの情報の取り方が難しいですね。
自分の専門外の記事に関しては、何が正しい情報なのかさっぱり分かりません。
情報過多の時代だから、情報の精査がより重要視されている時代だね。
キュレーションサイトの限界
DEU-Car.comの内容は、私の体験談や知見、見聞、取材がベースになっている。
検索していて、キュレーションサイトって、似たような記事内容が多くない?
逆に、整備工場が運営しているブログは、自動車修理の現場状況をそのまま発信しているから、整備技術うんぬんは別として、現場の雰囲気が伝わってきます。
紙媒体は大切、しかし流れはネットメディアへ

書店
書店では、あらゆるマガジンが並んでいる。
その中で、自動車マガジンも、よく特集記事を組んでいる。私は、マガジン類をあまり読まなくなったけどね。
特集記事の中で、旬のライバルクラスの自動車を複数台用意して、加速性能や最高速テスト、長距離ツーリングの燃費やドライブフィールを比較、検証している。
短期テスト
この分野に関しては、昔からCG/カーグラフィックが有名。
テスト車の動力性能の測定結果は、誤差はあっても正確なデータで価値がある。しかも、CGの記事内容は伝統的にレベルが高い。
しかし、テスト車のドライブフィールや総括に関しては、テスターの主観が多少なりとも入り込むもの。
物事の官能評価は難しい。
食の好みだって、人それぞれ。
しかも、数時間や数日間のテストでは、テスターは複数車両の全てを把握できない。
そのような理由もあって、CGは長年、長期テスト車を用意して、検証を繰り返している。
チョイ乗りテストの総合評価は、そのテスト車の全ての評価ではないということですね。
そう。参考にはなると思うけどね。
テスターが短期テストで受けたテスト車の印象と実際のオーナーが感じている印象は、必ずしも同じではないよ。
自動車のオーナーは愛車と1年、2年、3年と移動を共にする。
愛車に5年間乗っても、まだ全然、飽きない自動車もあるからね。オーナーと自動車の相性もあるし。
愛車と長く付き合っていくと、自動車は伴侶のような存在。
私の愛車、中古のBRZは結構、気に入ってます。(^^)
H君は、BRZを選んで良かったようだね。
オーナーは愛車と一緒に移動を共にし、長距離を移動することもある。
天候は変化し、雨や強風、台風に遭遇することもある。傷んで荒れた道路もあれば、雨や泥で滑りやすい道路もある。雪が積もり始めると、路面のμは刻々と変わっていく。
そのような環境の中で、愛車の使い勝手や長所と短所が分かってくる。
オーナーによっては、愛車の短所は「あばたもえくぼ」に感じているかもしれない。
長期テスト
この世のカーマガジンで長期的な観点からのレポート記事は少なく、さっきのCGくらい。
でも、3年、4年、それ以上を超える長期テストレポートなんて、どうかな?探せば、中にはあるかもしれないけど。
あと、マガジンは広告主との関係があるから、テスト車の短所がやんわりと表現されたり、カットされてしまう。
いつの時代も、消費者は進化していく。
消費者はバカじゃないよ。素人だって、「おやっ?なぜ?」って思うことがある。
なぜ、TVの視聴率が低下し、出版不況と言われて久しく、新聞の購読者数が減少していると思う?
もちろん、ネットの普及が背景にある。
あと、消費者はネットであれこれと検索して、調べることが多くなった。
ググると、ある製品やサービスについて賛否両論が出てきますけど、それを踏まえて情報を精査する力も必要な時代ですね。
紙媒体からネットメディアへ
Yeah.
スマホの普及で、メディアがかつての紙媒体からネットへどんどん移行してきている。
BRZの基本情報を知りたければ、SUBARUのオフィシャルサイトにアクセスすればいいし、マガジンを買うまでもないよね。
YouTubeも玉石混交の世界だけど、世界中の動画を視聴できるから興味深い。
YouTubeページにおすすめ動画が表示されて、ロシアの特殊車両やアメリカのハイドロプレーン・ボートレースが表示される時があるけど、そのような情報は紙媒体では見られないからね。
ちなみに、私はアメリカのワシントン州で、ハイドロプレーン・ボートレースを見に行ったことがあるよ。
世界中のYouTuberは、思い思いの動画を投稿している。もちろん多くのYouTuberは個人運営だから、動画の編集技術はTVには及ばない。
でも、他国のあらゆる動画を視聴できるのは、TVでは不可能な世界。
www.DEU-Car.comって?

www.DEU-Car.comトップページ
DEU-Car.comは、各自動車のNewsスタンドや紙のマガジンでは、伝えることができない情報を発信できればと思っています。
無料ブログで、オーナーがパーツ交換やアクセサリーの取り付け関連の記事は数多い。
しかし、メルセデスやBMW、アウディ、フォルクスワーゲン、アルファロメオのような特定ブランドに10年、20年と乗り続けているオーナー、愛好家の記事は多くはないかな。
長年、オーナーが特定メーカーの自動車に乗り続けていると、車を買い替えても、もうそのメーカーの車は生活の一部。長所も短所も分かっている、伴侶のような存在。
だから、伴侶の特徴について、いくらでも語ることができる。DEU-Car.comは、そんなメディアにしたい。
濃いのかな。
誰もが、物事を知る上で、遠回りすることが多い。
誰だって、合理的に最短距離で前に進みたいと思うよね?ところが実際、遠回りしてしまう事が多いし、時間もお金もかかる。
でも、それは無駄ではないと思う。
無駄ではなくて、プロセスの中で得た経験や体験は貴重だと思います。
キュレーションサイトは、あくまでネット情報をまとめた記事ですからね。
各自動車関連のNewsスタンドは、最新情報を発信するメディアとして興味深い。
新しい情報を追いかけるのもメディアの大切な役割、1つの自動車メーカーを探究するのもメディアだと思うね。
では、今後もDEU-Car.comは、メルセデス・ベンツをメインとするサイトですか?
基本的にはね。ただ、派生した内容は出てくるかもね。
私はメルセデスの思想に敬意を持っている。
安全を第一に考える自動車設計は、ビジネスを超えて、奥深い思想だと思うから。
ネットメディアの未来
ところで、Mr.さん
私、食べログを使うことがありますけど、点数とレビューは参考程度ですね。
まあね。私も食べログを使うよ。
この手の口コミ情報、グルメサイトの点数とレビューはスルーして、飲食店の場所と料理の内容、営業時間を調べる時に使うね。
味の好みは人それぞれだから、点数やレビューはいろいろ。
スマホが普及してから、情報発信と情報収集が大きく変化した。
スマホが普及するまでは、ガラケーの小さい画面でi-mode検索するか、PCを立ち上げてググっていたからね。私は、i-modeをほとんど使わなかった。
いつでもどこでも手元のスマートフォンで情報検索できるから、もう戻れないね。
ただ、ネットを含めて情報発信者は社会的な責任がある。
本当、そうですね。
ネットユーザーがあれこれ検索して、ページを閲覧しますからね。
この「DEU-Car.com」のアクセス解析を調べると、アクセスがゼロのページは無いよ。
「DEU-Car.com」のアクセス解析は興味深いです。
Yes.
スマホユーザーからのアクセス割合は全体の60%近い。これは、スマホが普及した証拠。
スマホはPCモニターに比べて、画面サイズが圧倒的に小さいから、ユーザーフレンドリーなページ構成が大切だしね。
今後、ネットの情報発信者の社会的な責任とページ構成は大切なテーマ。
ネット情報は辞書ではありませんけど、ネットユーザーは記事を参考にすることはありますからね。
そうね。
自分たちが記事を書いて、Googleがその情報を読み取り、どのようにインデックスするかはGoogle次第。誰もGoogleをコントロールできないし。
だから、ネットの情報発信はなかなか難しい。いろんな意味で。
気を使いますよね。
何か、ネタがあれば、Mr.さんに伝えます!