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初代メルセデス・ベンツAクラス(W168)の誕生以来、メルセデスがぐっと身近な存在になりました。
3代目のAクラス(W176)のボディは従来の5ドアハッチバックを踏襲しながら、全高が160mm低くなり、よりスポーティーなデザインが採用されました。
Aクラス A180(W176)の新車価格は298万円~、そしてA180(W177)は334万円~という価格設定により、競争力がUpしました。
それと同時に、メルセデスの中古車が身近な存在になっています。
それでは、メルセデス・ベンツの中古車選びと注意点について、H君としゃべっていきたいと思います。
メルセデス・ベンツのラインアップが拡大
そもそも、昔はメルセデス・ベンツのAクラスからCクラスは無かったんだ。
コンパクトな190E(W201)とミディアムクラスの220E、280E、300E等のW124、そして、300SE、560SEL等のSクラスが基本的なラインアップだった。
この時点で、メルセデス・ベンツのAからCクラスのラインアップが揃った経緯がある。
メルセデス・ベンツの中古車流通量が増加
近年、メルセデスは一大フルラインアップメーカーになりつつある。
Cセグメント以上のハッチバック、セダン、ステーションワゴン、クーペ、カブリオレ、SUV、ミニバンまで一通り揃っている。
あと、100%電動車両であるEQモデルのラインアップも充実している。
このような背景もあって、中古車市場で多種多様なメルセデスが流通しているんだ。
メルセデスのCクラスセダンとワゴンの新車は今や700万円台の高価格車。
ところが中古車市場では、モデルや年式、走行距離、コンディションにもよるけど、お買い得なCクラスを見つけやすくなっている。
これは、AもBクラスも同様。
メルセデス・ベンツの中古車の中で、なぜ安いモデルがあるのですか?
なぜメルセデス・ベンツの中古車は安い?
理由1
そして、利益が上がっている法人は節税の意味もあって、新車のEやSクラスを購入するからね。
まず、中古車の価格は需要と供給のバランスで決まってくる。需要が少なければ、中古車価格は安くなる。
日本国内で流通している中古のメルセデス・ベンツは海外市場よりも価格が安いと言われるしね。
理由2
当然、年式が古く、コンディションが良くない中古車は安くなるよね。
もちろん、中古車はピンキリの世界だから、慎重に選ぶ必要はあるけどね。
メルセデス・ベンツの中古車選び
メルセデス・ベンツ-中古車選びの注意点
中古車選びのポイント1
Aクラスより
↓
Cクラス
↓
Eクラス
↓
Sクラスの順番で、機械と電装品の部品点数が多く、設計が複雑になっている。
メルセデスの電装系はどんどん高度化、複雑化している。
整備工場用のテスターが無いと、不具合箇所の診断ができないし、部品交換もできない。専用テスターでコーディング作業が必要な整備が多い。
今のメルセデスベンツは素人では理解不能と化している。
単純に、部品点数が多い機械や電子機器ほど、それだけ故障の発生率が高くなる。高級車ほど、車体の各部に電子部品やセンサーが張り巡らされている。
逆に、シンプルな構造の機械や電子機器は故障しにくい。というか、故障しようがない。
ママチャリって、深刻な故障は無いよね?
中古車である以上、消耗部品はもちろん、他のパーツも劣化が進んでいる可能性を予め頭に入れておく必要があるね。
確かにATのトラブルが発生すると、故障内容によっては大きな修理費用が発生するかもしれない。
ただ、定期的な点検整備とエンジンオイル、ATF交換を実施すれば、まず深刻なトラブルには至らないのでは。
逆に、なぜオートマ故障等のトラブルが発生するのか不思議・・・
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ATトラブルが発生したら、専門の整備工場でオーバーホールが必要になる。
その他、メルセデスのアッパークラスに搭載のエアサス(AIRマティックサスペンション)は消耗部品。
メルセデス・ベンツのエアサスは走行距離が8~10万kmほどで要交換パーツ。これは、高額な修理費用がかかる。
裏技として、メルセデスに精通している町の整備工場に交換を依頼する方法はあるけどね。
エアサス仕様の中古車を検討している方は、長くエアサス車に乗る予定であれば、エアサス交換を頭に入れておく必要がある。
ミドルクラスからアッパークラスは、それなりに設計が複雑で高級だから、相応のメンテナンス費用がかかると考えていいですか?
こじんまりとしたシンプルな家は維持管理費が安く上がる。
他方、最新の電気仕掛けの住宅設備がテンコ盛りで、全館空調の豪邸は維持管理費が高くなるのと同じだね。
中古車選びのポイント2
メルセデスに限らず、自動車は一旦、登録するだけで値落ちする耐久消費財であり動産。
マンションだって、概ね新築マンションを購入すると15~20%ほどは値落ちする。これは不動産だけどね。
新車を購入すれば、当然、残存価値がじわじわと下がっていく。高年式の中古車はそれなりの販売価格だけど、登録から年数が経過するほど中古車価格は安くなる。
ただ、欧州車は一旦、登録すると、日本車より値落ちが大きい傾向がある。
新車登録から何年落ちの中古車を選ぶのか?それがキーポイント。もちろん、走行距離も含めて。
もちろん、予算の範囲内で。
ただ、妙に安い中古車は理由がある。中古車でも、めっけもんは無いと考えよう。
中古車選びのポイント3
Cクラス W202やEクラス W124のような古い年式のメルセデスはメルセデス愛好家向きかな。
特に、重量級ボディにハイパワーエンジンを積んでいるメルセデスはエンジンの熱が原因で、エンジンルームの電装品関連パーツの劣化が進みやすい。
例えば、旧Sクラス(W221)のECU(エンジン・コントロール・ユニット)はエンジンの真上に搭載されている。本当、摩訶不思議な設計。
W221が走行中、ECUは目玉焼き状態なわけ。よって、年数経過によりECUの故障が出始める。
その他、同Sクラスの「ISM」というパーツに不具合が出ると、PレンジからDレンジに入りにくい、または、入らなくなってしまう。もう、車が動かなくなってしまう。
また、重量級の車は足回りの負担も大きいため、ブッシュ類の劣化も早まる。あと、エンジンマウントも。
これは、日本車も同じで、ハイパワーエンジンを積んでいるモデルは車体各部の負担が大きく、各パーツの劣化が早くなる。
では、ハイパワーエンジンを積んでいるモデルより、ノーマルエンジンを積んでいるモデルの方が故障が少ないということですか?
ちなみに、古いメルセデスでも、探せばパーツはいろいろと出てくるからね。
メルセデスのパーツはラテン系の自動車とは異なり、20年、30年昔の旧車でもパーツがザクザク出てくる。OEMパーツを含めて。
補修部品の価格は、概ね新車価格に比例する。ヤフオクや海外を含む通販を利用して、補修部品を入手する方法は多々あるけどね。
あと、旧車のメルセデスの電装系は今のメルセデスのように複雑ではない。DIYとメルセデスを得意とする腕利きの整備工場を探せば、なんとかなる。
よって、古いメルセデスはレストアが苦にならないオーナー向きだと思う。
あなたにピッタリのメルセデス・ベンツ中古車選び
メルセデス・ベンツの高年式中古車
新車登録から3年以内のモデルなら、走行距離は3万km以内が目安。メルセデスの高年式中古車ならば、概ね新車に近いコンディション。
ボディ剛性は新車レベル。
丁度、エンジンの調子が良くなってきて、サスペンションの当たりが付いてきた頃だね。
機械物は当たりが付いてくると、調子が良くなるのは事実。
新車登録から3年経過して、初回の車検を受けているメルセデスも候補に入る。メルセデスケアを受けてきた車両だから、油脂類は定期交換されているしね。
想像以上に身近なメルセデス・ベンツの中古車
ちょっと検索すると、メルセデスの修理金額が目に飛び込んできて、それを真に受けてしまう人がいるかもしれない。(^^)
もちろん、アッパークラスのメルセデスは別格。
Sクラスは機械も電子制御も複雑で高級だから、走行距離に比例して、相応のメンテナンス費用が発生する。
確かに、1990年代までのメルセデスの電装系は、日本の高温多湿な環境が苦手だった傾向がある。その後、メルセデスの電装系が改善され、今や日本車と比べてそれほど変わらないのではと思う。
AクラスのインテリアはCクラスと比べると、確かに素っ気ない。素材の表面処理で頑張っているのが窺える。
ドイツ車は伝統的にボディとシャーシ、サスペンションにコストが掛けられている。エントリークラスでは、どうしてもインテリアにシワ寄せが来てしまう。
でも、Aクラスをドライブすると、本当、スポーティーで走りが落ち着いている。乗り味はメルセデスそのもの。
生活感が漂う日本車が多い中、やっぱり欧州車はオシャレで粋だと思うね。
結局、車のどこに価値観を置くかは人それぞれでは?
中古車の購入時、現車を確認する?ネットで購入する?
現車を確認して購入
「中古車選びは、店と人選び」と言われるし。
その道のプロでさえ、中古車の仕入れは難しい世界。プロではないお客さんが現車を確認しても、全てを把握することはできないよ。
私のSUBARU BRZは店で買いましたけど、調子いいですよ。
ネットで中古車を購入
中古車情報サイトで、気になる中古車の条件にチェックを入れて検索すると、候補がいくつも表示される。
各店舗の中古車の写真や情報を閲覧すると、その店の雰囲気がある程度は伝わってくる。
もし、中古車の写真が綺麗とは言えず、中古車情報も舌足らずであれば、それはチョット疑問に思うよね?
堅実な経営をしている車屋さんであれば、仕入れた中古車を一通り点検&手入れし、写真撮影に気を配り、その中古車の特徴をきちんとした言葉で書いて説明するよ。
購入された方はネットでSLK230を購入後、メルセデス・ベンツの専門整備工場で点検を受けている念の入れよう。
HONDA S660より、SLK230の方に惹かれるかもです。
自動車に限らず、ビジネスマンとして日本の社会的な常識を持っていれば、ある程度以上の物やサービスを提供する。そういう中古屋さんで中古車を購入したいですね。
中古車情報サイトでメルセデス・ベンツを探す
中古車情報サイトでメルセデス・ベンツを探す際、予めモデル決めておくとスムースです。
【ガリバー/Gulliverでメルセデス・ベンツを探す】
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コメント
貴重な情報ありがとうございました。
長年の夢だったCLA250の中古を手に入れましたが、毎週の黄砂や花粉のため洗車に明け暮れてます。
浜松でベンツ整備の町工場さんを探し回ってましたが、アップして下さったグリースモンキーさんを知ることが出来ましたこと、心よりお礼申し上げます。さっそくオートマオイルの交換をお願いします。
ありがとうございます!
静岡県浜松市のグリースモンキーさんはメルセデス・ベンツを筆頭に欧州車を得意とする整備工場です。
ここは、丁寧な仕事をしてくれる工場ですから安心ですよ!